信じる、ということ

大学の後輩から珍しくゴハンのお誘いがあり、ほんとーにそれが珍しい子だったので友人に話したらば。
「それ宗教の勧誘だから。あの子、有名だよ?知らなかったの?」
うわあ。ついに私にも宗教が!断れるなら断ったほうがいい、というアドバイスを受けたものの、一度は約束しちゃったし怖いもの見たさもあるし、で結局行きました。

日本はこのままだと絶対に壊滅的な打撃を受けるため、日本国民はすべてその宗教を信じなければいけないと。そうすれば絶対に未来は開けるらしいです。とりあえず一日15分のお祈りから。最初はみんな半信半疑だけど、続ければ絶対にいいことがあってそれは彼女の保証つきらしいですよ。彼女も仕事でいろいろいろいろあったのが、そのお祈りを始めたことによってすばらしい会社に転職できたそうです。この近くにも支部があって、そこへ行けば絶対に何かが変わるらしい。このお誘いをするのも私のためを思ってのことだし、勧誘をするのも勤行のひとつなのだとか。ここで私が拒否して、そのまま別れてしまっては印象が悪いままで、しかも私は誘いを断ったことで仏罰が下るらしいです。でもそれは仏様の親心みたいなものなので、仏様の御心を汲んで是非支部へ行ったほうがいいみたいです。行けば絶対に気に入るらしいですよ!!!

『絶対』使用回数、30回以上。世の中に絶対はないと考える私とはそもそも話が合わなかったようです。そこまで信じられるのも、ある意味羨ましいかもしれない。
いくら同行を断っても、彼女はあきらめませんでした。脇でひたすら勧誘をする彼女を引き連れて携帯ショップを二三軒うろつき、契約し、春の帽子を探し、そして献血ルームへ(紘雪は献血マニア)
「どうせだから献血してかない?」
人の拒絶は聞かないのにこのお誘いは拒否されました。なんでやねん。あなたなら色艶いいし、比重でハネられることもないと思うんだけど。全血ならさくさく行けば20分で済むし。私久しぶりだから400やってみようかと…え?このあと予定がある?そっかあ。残念だね。それじゃまた元気でね。

献血してくれれば支部行ってもいいかと思ったのに。世の中ギブアンドテイク。