しゃばけ

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うそうそ しゃばけシリーズ 5

うそうそ しゃばけシリーズ 5

体は弱いが頭は切れる若旦那と妖たちが織りなすほんわかした日常が楽しい時代小説『しゃばけ』シリーズ。短編集含め5冊出ております。日本橋大店の一粒種である一太郎は、お江戸の端で風が吹けば風邪を引き込むほどの病弱体質。そして元来あやかしが見える性質でもあり、住まいである離れで手代の仁吉(犬神)と佐助(白沢)、子鬼の鳴家(やなり)、屏風の付喪神かわうそなど妖たちを遊び相手に過ごす毎日を送っています。最新刊『うそうそ』は若旦那が箱根へ湯治に行く珍道中。もちろんお江戸を出るのも生まれて初めてなので若旦那は喜び勇んで旅立ったのですが、初っ端から事件ばかり。若旦那は無事に温泉に入ることができるのか!?(笑)
この手の歴史小説は以前は捕物帖や武士ものばかりだったのですが、最近は『時代小説』と呼ばれる下町ものが増えました。一番読んでるのはやっぱり宮部みゆき。それから宇江佐真理。とにかく女流作家の台頭著しいと言われるジャンルです。まあこの作品は日本ファンタジーノベル大賞なんだけど時代小説は時代小説だし。
もともと漫画描きだからなのか、小説としては珍しく(?)カバー下まで工夫があります。是非ハードカバーで。